[第10回]国家試験解説[AP令和5年秋]

応用情報技術者試験 令和5年秋期 問7

JavaScriptのオブジェクトの表記法などを基にして規定したものであって,”名前と値との組みの集まり”と”値の順序付きリスト”の二つの構造に基づいてオブジェクトを表現する,データ記述の仕様はどれか。

ア:DOM   イ:JSON   ウ:SOAP   エ:XML

出典 IPA公開[過去問題]:https://www.ipa.go.jp/shiken/mondai-kaiotu/ps6vr70000010d6y-att/2023r05a_ap_am_qs.pdf

DOM(Document Object Model)とは

JavaScriptなどを使ってWebページにある要素を読み取ったり内容を変更・追加したりして動的にWebページの内容を変えることができます。他にもWebページ内の特定要素のスタイルを変更することもできます。

JSON(JavaScript Object Notation)とは

JavaScriptでのオブジェクトを表記した形式です。キーと値のペアをセットにして管理します。実際は次のように記述します。基本的には{キー:値}で記述しますが、{キー:[値1,値2]}のように1つのキーに対して配列を使ったり、{キー:{キー1:値1,キー2:値2}}のように1つのキーに対してJSONを使うこともできます。


  Name:’Tarou Yamada’,
  Address:{City:’Kyoto’,Prefectures:’Kyoto’,Country:’Japan’},
  Job:[Student,Kyoto University]

SOAP(Simple Object Access Protocol)とは

XMLとHTTPなどをベースとして他のシステムにあるデータやサービスを呼び出すプロトコルです。SOAPをベースにしたSAML(Security Assertion Markup Language)というシングルサインオンシステムがあります。

XML(eXtensible Markup Language)とは

ユーザーが自作したタグを使って文書構造を記述するマークアップ言語です。

正解は「イ:JSON」となります。

JSONはWebを中心に様々ところで使用されていますのでWeb系や情報システム系のプログラマを目指す方は扱い方を理解しておいた方が良いでしょう。