元インストラクターが教えるパソコン教室の選び方

パソコン教室のタイプ

世の中には非常に多くのパソコン教室・スクールがあります。規模や知名度、受講可能講座なども様々ですが、パソコン教室・スクールは大きく次のように大別できます。

「キャリアアップ向け」の特徴

キャリアアップ向けのパソコン教室・スクールでは就職や転職、スキルアップを目的に、主にプログラミングやWebデザイン、動画制作などの講座がメインになり、多くの方がイメージする「パソコン教室」というよりは、専門学校を1科目ずつ自由に選択して受けるという感じです。

当然ですが、あくまでパソコン教室・スクールなので専門学校と違って学歴はつきません。ただし、教室・スクールによっては求人票を掲示しているところもあるそうです。

利用される方は就職や転職などを考えてらっしゃる20代~40代の方が多いようです。

「初心者向け」の特徴

パソコン初心者向けのパソコン教室・スクール。こちらのほうが多くの方が「パソコン教室」と聞いてイメージする教室・スクールです。こちらでは「パソコンは使うけどインターネットをするぐらい」、「キーボードの入力が苦手で下を見ないと入力できない」、「パソコンは苦手で使わずにいた」といったパソコン初心者向けにパソコン基礎やタイピング、文書作成(Word)、表作成(Excel)などの講座がメインになります。また、多くのパソコン教室でMOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)の勉強や受験ができます。

利用される方は50~80代の方が多く、若干名で10代の小学生や中学生、MOS取得を目的とした大学生や20~30代の就職・転職目的の方です。50代~80代の方は主にパソコン基礎からタイピング、文書作成、表作成と進めていき、写真撮影や画像加工、年賀状作成などを受講される傾向があるようです。

パソコン教室・スクールの受講タイプ

主にパソコン初心者向けの教室・スクールには次のような受講タイプがあります。

  • ビデオによる映像学習
  • テキストによる学習
  • 講師による対面学習

「ビデオによる映像学習」のスタイルが最も多いです。

ビデオによる映像学習

厳密にはビデオによる映像学習とテキストを使って学習を進めていきます。基本的にはビデオとテキストを見ながら学習していき、それでも分からないところがある場合は教室・スクールにいる講師(スタッフ)に質問します。

この受講タイプでは自分が受けたい時間に自分が受けたい講座を受講することができ、1度の説明でわからないところを巻き戻して何度でも聞くことができます。また、自分のペースで学習を進められるのもメリットの1つです。

ただし、基本的には映像学習の内容と実際に扱っているパソコンのバージョンが異なり、映像通りにうまく進まない可能性もあります。

テキストによる学習

教室・スクールが独自に作成したテキストを使う場合や市販テキストを使う場合があります。この場合は映像学習と同様に基本的には独学に近い形を採る場合と、対面学習時の教材として使う場合があります。

講師による対面学習

講師による学習を実施している教室・スクールは数少ないかもしれません。もしかするとキャリアアップ向けのビジネススクールのようなところであればいくつかあるかもしれませんが、多くの方がイメージする「パソコン教室」ではかなり稀かもしれません。ちなみにLinkや求職者支援制度での受講スタイルはこのタイプに該当します。

このタイプでは教室・スクールの独自テキストや市販のテキストを使いながら学校の授業の様に講師から教えてもらいます。映像学習のように巻き戻すこともできませんし自分のペースで学習することもできません。

このタイプは受講タイプ自体が合うかどうかも、もちろんですが、講師との相性、本人の学習意欲も影響します。他の2つに比べて受講者にとって合う・合わないがはっきり出ますが、合えば短期間で一番実力が上がります。

自分に合う教室・見分け方

通ったのはいいけど「勉強方法が合わなかった」、「習いに行っているという感じがしなかった」、「思ってるより実力が身につかなかった」というような体験をした方もいらっしゃるのではないでしょうか?そこで、自分に合う教室・スクールかどうかを見分けるために次の点について入会前に調べておくことをオススメします。

  • 受講スタイルはどのタイプなのか
  • 教室・スクールの受講タイプに自分が合わせられるか
  • 10分や15分の短い時間でも体験受講が可能
  • 自分のスキルと教室・スクールが提供している講座の内容がある程度一致しているか

体験受講をやっている教室・スクールは少ないかもしれませんが、体験受講をすることで通いだしてから勉強している自分の姿がイメージできます。

また、原則として教室・スクールが提供している受講タイプは他にも受講生がいる以上、あなた専用に変えることはできません。そのため、その教室・スクールに通うのであればあなた自身がその受講タイプに合わせる必要があります。※もちろん、合わせてくれる教室・スクールもあるかもしれません。

自分のスキルと教室・スクールが提供している講座の内容がある程度一致しているかは通い出す前にしっかり判断する必要があります。例えば、パソコン初心者でタイピングやExcelの初歩を習いたいのに高レベルなプログラミングが学べる教室・スクールに行ってもレベルの高さに疲れてしまうでしょう。逆に高レベルなプログラミングを学びたいのにタイピングやExcel、Word、MOSを取得が目指せる教室・スクールに行っても物足りずにすぐに辞めてしまうかもしれません。このようなミスマッチを防ぐためにも自分がどんなことを学びたいのか、今の自分のスキルがどのぐらいなのかを知っておく必要があります。ただし、志の上ではプログラミングを学びたいけどパソコンについては殆ど知らないしタイピングも苦手、という方であれば1stステップとしてタイピングなどの基礎の基礎から学べる教室・スクールに行くほうが良いでしょう。※不安であればお近くの教室・スクールで相談しても良いでしょう。もちろんLinkでもご相談をお受けしてします。

超高度情報化社会である以上、パソコンやスマホなどの情報機器を使えることは必須スキルと言っても過言ではありません。独学では知識やスキルが偏ることが多いのでしっかりとプロから教わることをオススメします。誰だって最初は初心者です。

この記事が少しでもお役立ちできれば思います。

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