ICT機器と年齢を考える

みなさん、こんにちは。PC School Linkです。この記事を書いているのは2022年3月なのですが、春が近づき、進学・就職などで新しい環境になる方も多いのではないでしょうか?中にはお子さんが中学校や高校に進学したことでスマホを持たせるか考えてらっしゃる保護者さんも多いのではないでしょうか?

そこで気になるのがパソコンやスマホを使う上でのルールです。

子どもが自転車に乗るとき乗り方も含めて交通ルールや各家庭でのルールを教えてらっしゃるかと思います。交通ルールを守らないと事故に巻き込んだり、事故を起こす可能性がありますよね。

しかし、この記事を読んでらっしゃる方はどのようにルールを教えてらっしゃいますか?

パソコンやスマホも気をつけないと犯罪に巻き込まれたり、犯罪に加担してしまう場合があります。他にも自分の個人情報が裏で売買されている場合もあります。特に個人情報については盗まれても物質的なものがなくなるわけではないので気づかないことがほとんどです。また、犯罪に加担させられるケースも気づかずに加担させられているケースがあります。

他にも以前から言われてはいたのですが、スマホ利用と学習の関係性です。傾向的にスマホの利用時間が増えるほど成績が下がると言われています。

スマホ依存と学力の関係性 平均点数にして10点以上の差が

https://career-ed-lab.mynavi.jp/career-column/1084/

そのこともあり、スマホの利用を1時間だけ・勉強が終わってからとルール化しているご家庭も多いのではないでしょうか?もちろん中にはタブレットをうまく使いこなして勉強に役立ててるお子さんも多いでしょう。

しかし、2020年の新型コロナウィルス以降、企業ではテレワークが増え、学校では遠隔授業が増えました。それに伴って子どもたちが学校から配布されたタブレットを持って帰ってくることも珍しくなくなったのではないでしょうか?

良くも悪くも新型コロナウィルスによって子どもたちが端末を使ってネット社会に触れる機会は(年齢的に)早くなったような気がします。

ただ、ネット社会では基本的に大人も子どもも関係ありません。他のユーザから反感を買えば、大人であろうが子どもであろうが関係なく叩かれます。最悪のケースでは裁判になったり、個人情報(住所や家族、勤務先(学校)、電話番号など)を特定されてネットで晒されます。

パソコンやタブレット、スマホというICT機器は「ネット社会での危険性」と「学習力低下の可能性」を含んでいます。もちろんこれらはうまく使いこなせば視野を広げてくれる強力なアイテムになります。

しかし、IT教育の場で教職を経験している身としてはこういったネット社会の危険性や安全な使い方などを子どもたちはどこで誰から学んでいるのか非常に気になっています。更に踏み込んで言うのであれば子どもたちに情報機器を与える保護者さんや学校の先生たちはどこで学んで得た知識を子どもたちに伝えているのかが気になっています。

例えば未成年が特殊なツールや方法を使って、他人のアカウントを不正に取得して書類送検されている例がいくつも報道されています。ID・パスワードでアクセス制御されたコンピュータに不正にアクセスした場合は不正アクセス禁止法に抵触し、三年以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する可能性もあります。また、SNS上での誹謗中傷も名誉毀損で告訴される可能性があります。他にもネット社会に関連する法律はたくさんあります。もちろんこれら全てを子どもたちに理解させて覚えさせるのは難しいでしょうが、それでも「ネチケット」という言葉もあるようにネット社会でのエチケットは大人であっても子どもであってもしっかり学ぶ必要があると思います。

さらに心配しているのが、成人年齢18歳への引き下げです。実際に遭遇することは少ないでしょうが、ネット社会には犯罪が多くありますので十分に注意すると同時に危険なものを察知できるだけの観察力や知識を身につけておきたいものです。

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