[第82回]国家試験解説[AP令和4年春]

応用情報技術者試験 令和4年春期 問33

UDPを使用しているものはどれか。

ア:FTP  イ:NTP  ウ:POP3  エ:TELNET

出典 IPA公開[過去問題]:https://www.ipa.go.jp/shiken/mondai-kaiotu/gmcbt80000009sgk-att/2022r04h_ap_am_qs.pdf

正解は、「イ:NTP」です。

UDPとは、「コネクションレス型」とも呼ばれる通信機器同士で通信を行う際に使うプロトコルの1つです。UDPでは通信相手からの反応を待たずにデータを送ります。ただし、UDPは動作は軽いのですが、データが無事に相手に届いたのかを確認し、再送する仕組みがないので、大きなサイズのファイルを送ったりするのには向きません。

UDPを使うプロトコルには、「NTP」や「DNS」、「DHCP」があります。

TCPとは、UDPと同様に通信機器同士で通信を行う際に使うプロトコルの1つです。UDPと違って、データを送る前に通信相手の反応を確認します。そのため、UDPに比べて動作が重いのですが、データが無事に相手に届いたのかを確認するため、万が一、届いていないデータがあれば再送します。大きなサイズのファイルや途中で欠落されては困るようなデータを送るのには向いていますが、処理が重いのでリアルタイム性を重視するような通信には向きません。

TCPを使うプロトコルには、「FTP」や「POP」、「SMTP」、「TELNET」など非常に多くのプロトコルがあります。

※基本情報技術者レベルでは少ないかもしれませんが、応用情報技術者では各プロトコルが「UDP/TCP」のどちらを使っているのか、使っているポート番号が何番のかを覚えていないと解けない問題が多々出題されます。