応用情報技術者試験 令和4年春期 問34
IPv4で 192.168.30.32/28 のネットワークに接続可能なホストの最大数はどれか。
ア:14 イ:16 ウ:28 エ:30
出典 IPA公開[過去問題]:https://www.ipa.go.jp/shiken/mondai-kaiotu/gmcbt80000009sgk-att/2022r04h_ap_am_qs.pdf
正解は、「ア:14」です。
IPv4は全32ビットで「ネットワークアドレス部」と「ホストアドレス部」の2つで構成されています。
IPv4には「クラス」という概念があり、クラスによってネットワークアドレス部とホストアドレス部の割り当てビット数が決められています。
しかし、もう少し柔軟にするためにIPアドレスの後ろに「/ネットワークアドレス部のビット数」が指定できる「CIDR」という仕組みが使われています。
本問では「/28」となっているため、ネットワークアドレス部が28ビット、ホストアドレス部が32ビットー28ビット=4ビット、となります。

ネットワークアドレス部は言わばグループ番号に該当し、ホストアドレス部はグループ内での番号に該当します。学校で言うところの「クラス」と「出席番号」のようなものです。
1つのグループ内に機器(ホスト)を加える場合、ネットワークアドレス部(今回は先頭28ビット)の並びを同じにする必要があります。グループ内に加えた機器(ホスト)に対してホストアドレス部だけを変えたIPアドレスを割り当てていきます。
今回、ホストアドレス部が4ビットなので、割り当てられるIPアドレスは「192.168.30.32~192.168.30.47」の16個です。
しかし、ホストアドレス部が「すべて0になっている」パターンと、「すべて1になっているパターン」のIPアドレスは割り振ってはいけないというルールがあるので、16個ー2個=14個のIPアドレスしか使えません。つまり、1つのグループに登録できる機器(ホスト)の数は14台が限界となります。
IPアドレスの計算問題では「割り振ることができないIPアドレスが2つある」ということをしっかり覚えておいてください。