[第60回]国家試験解説[AP令和4年秋]

応用情報技術者試験 令和4年秋期 問33

IPv4のネットワークアドレスが 192.168.16.40 / 29 のとき,適切なものはどれか。

ア:192.168.16.48 は同一サブネットワーク内のIPアドレスである。

イ:サブネットマスクは,255.255.255.240 である。

ウ:使用可能なホストアドレスは最大6個である。

エ:ホスト部は29ビットである。

出典 IPA公開[過去問題]:https://www.ipa.go.jp/shiken/mondai-kaiotu/gmcbt80000008smf-att/2022r04a_ap_am_qs.pdf

「192.168.16.40 / 29」ということはネットワークアドレス部が29ビットでホストアドレス部が3ビット(32ビット – 29ビット)ということになります。3ビットあれば8種類(0~7)の表現ができますので8台のコンピュータにIPアドレスを割り振れる・・・と言いたいところですが、次の2つのアドレスは特殊なアドレスなのでコンピュータに割り振ることはできません。

 ・ホスト部が全て0・・・ネットワークアドレス(グループを表すアドレス)
 ・ホスト部が全て1・・・ブロードキャストアドレス(グループ全体のコンピュータにデータを送るためアドレス)

ホストアドレス部が3ビットなので8種類のIPアドレスをつくれますが、先ほどの2つは除外しないといけないので、実際は8種類 – 2種類 = 6種類となります。

ちなみにサブネットマスクは「255.255.255.248」となるので「イ」は誤りとなります。

正解は、「ウ:使用可能なホストアドレスは最大6個である。」です。

また、「ア」についてですが、「192.168.16.40 / 29」を確認します。※29ビットがホスト部なので最終ブロック(40)だけで説明します。「40 = 0010 1000」になります。「192.168.16.48 / 29」を確認していきます。こちらも最終ブロックのみ確認します。「48 = 0011 0000」になります。この2つを見るとネットワークアドレス部(下線部)が異なります。つまりこの2つのアドレスは別々のネットワークアドレスとなります。