[第79回]国家試験解説[AP令和4年春]

応用情報技術者試験 令和4年春期 問6

再入可能プログラムの特徴はどれか。

ア:主記憶上のどこのアドレスに配置しても,実行することができる。

イ:手続の内部から自分自身を呼び出すことができる。

ウ:必要な部分を補助記憶装置から読み込みながら動作する。主記憶領域の大きさに制限があるときに,有効な手法である。

エ:複数のタスクからの呼出しに対して,並行して実行されても,それぞれのタスクに正しい結果を返す。

出典 IPA公開[過去問題]:https://www.ipa.go.jp/shiken/mondai-kaiotu/gmcbt80000009sgk-att/2022r04h_ap_am_qs.pdf

再入可能(リエントラント)プログラムとは

システムやサービスを構成するプログラムは複数の外部から呼び出されて使用されます。

例えばプログラムZ1があったとします。このプログラムZ1をユーザAさんが使用している最中にユーザBさんが呼び出して使うことがあります。Aさんが呼び出したプログラムZ1が終了する前にBさんがプログラムZ1を呼び出すと誤った動作をするケースがあります。

再入可能(リエントラント)はこのようなことがあっても正しく動作する性質を言います。

正解は、「エ:複数のタスクからの呼出しに対して,並行して実行されても,それぞれのタスクに正しい結果を返す。」です。

再使用可能(リユーザブル)プログラムとは

一度プログラムがメインメモリ(主記憶)に読み込まれて実行したあとでも再度プラグラムを先頭から同じように実行しなおすことができる性質を言います。

再配置可能(リロケータブル)プログラムとは

プログラムがメモリ上のどこに配置しても正常に動作する性質を言います。