この記事を書いている2022年春の時点で小学校・中学校・高等学校それぞれでプログラミングが必修化され、ITの教育が高まっています。また、大学の入試に情報科目が入ることも耳にしています。
プログラムを学ぶ場が広がっていくことはとても良いことだと思っています。しかし、スマホやタブレットに触れる年齢が段々と下がっていることには心配しています。
スマホやタブレットでのゲームは楽しいものです。ましてや今はほとんどのゲームがインターネットを介して世界中の人と遊ぶことができます。かつてのゲームで遊ぶのに友達の家に遊びに行くというのは昔の光景なのかもしれません。
もしかしたらこれを読んで下さっている保護者の中には「最近のゲームはよくわからないし変なことに巻き込まれないなら大丈夫だろう」と思ってらっしゃる方もいらっしゃるのではないでしょうか?昔のテレビゲームのようにリビングのテレビで遊んでいる姿を見る機会も減ったのかもしれません。
最近のゲームはよくわからないといって敬遠している保護者の方もぜひ、このことは知っておいて下さい。「2022年現在、スマホやタブレットで流行しているゲームは無料で遊べるものが多い反面、ゲーム内で使えるアイテムを実際のお金で購入(これを「課金する」と言います)して遊ぶことが基本になっています。」課金するにはクレジットカードの登録が必要だったり、ゲームなどへの支払いに使える専用カード(クオカードのようなものだと思ってください)をコンビニで買う必要があります。
近年、小学生〜大学生の幅広い年代で保護者のクレジットカードを不正に使用して課金したり、友人同士でお金を貸し借りして起こるトラブル相談が急増しているそうです。
大人でも数万円、数十万円と課金する人はいますが、働いていればなんとか自分で工面ができるでしょう。しかし、小学生や中学生ではそうはいきません。自分で働いてお金を得られないからです。そうすると課金のためのお金を得る方法は限られます。最悪の場合、裁判に発展する可能性だってあり得ます。ゲームは普段味わえない経験をさせてくれるので存分に楽しんでいいと思いますし、より深く楽しむために課金すること自体は悪いことではないと思います。しかし、それは自分の稼いだお金で誰にも迷惑をかけない場合の話です。厳しいことを言うようでしょうが与えられたお金で課金して得たアイテムは「手に入れた」のではなく、「買ってもらった」という表現が正しいと思います。
例えば先の保護者のクレジットカードを不正に利用した場合、課金によって発生した請求は誰がは支払うのでしょうか?お子さんが自分で稼ぐことができなければ結果的に本人が支払うとしても一旦は保護者が支払うことになります。つまり保護者は何の特にもならない、為にならない不要なお金を唐突に払わされることになります。本人は課金して良いアイテムが使えて楽しいかもしれませんが、確実に誰かに迷惑をかけています。中にはゲームにハマりすぎて起こる「ゲーム依存症」もあります。身近にゲーム抑制すると健康面・生活面に支障が出る方がいれば専門家に相談するのも手でしょう。
今回はスマホ・タブレット利用についてゲームの面から記事を書かせて頂きました。
すべてのご家庭を調査したわけではないので、憶測に過ぎませんが、スマホやタブレットをお子さんに買い与えているご家庭で最近のゲームにはどんな特徴があってどんな危険性があるのかをしっかりと理解し、お子さんと一緒にルール化しているご家庭はどれぐらいあるでしょうか?
昔のファミコンやプレイステーション、ニンテンドー64あたりのゲーム時代ではゲームソフトを買えばそれ以上お金がかからないのが基本でした。しかし、スマホやタブレットで遊ぶ多くのゲームがインターネットに繋がり、欲しいアイテムをその都度買うというタイプが多くなっています。このことはいくらゲームに疎くても現代のゲームで遊ぶお子さんやお孫さん、ご親戚がいらっしゃる方には知っておいてほしいことです。