[第29回]国家試験解説[AP令和5年春]

応用情報技術者試験 令和5年春期 問47

値引き条件に従って,商品を販売する。決定表の動作指定部のうち,適切なものはどれか。
〔値引き条件〕
① 上得意客(前年度の販売金額の合計が800万円以上の顧客)であれば,元値の3%を値引きする。
② 高額取引(販売金額が100万円以上の取引)であれば,元値の3%を値引きする。
③ 現金取引であれば,元値の3%を値引きする。
④ ①~③の値引き条件は同時に適用する。

出典 IPA公開[過去問題]:https://www.ipa.go.jp/shiken/mondai-kaiotu/ps6vr70000010d6y-att/2023r05h_ap_am_qs.pdf

決定表(デシジョンテーブル)とは

複数の条件の組み合わせを書き出して、その組み合わせによってどのような判断をするのかを一覧にまとめた表のことです。一般的に表を上下に分割して、上半分には条件を、下半分には条件に対してどのような判断をするのか、左端には項目を書きます。

選択肢にある表の一番左端と右端は全て同じなので考える必要はありません。半分に絞るために左から2列目について考えます。

左から2列目は「「上得意客である」と「高額取引である」の場合にどのような判断をするのか」です。問題文にある値引き条件を見ると複数の条件が同時に適用されるので、「上得意客である」「高額取引である」は3%+3%の値引きで6%の値引きとなります。この時点で選択肢は「ア」か「ウ」に絞られます。

次に左から3列目の「「上得意客である」と「現金取引である」の場合にはどのような判断をするのか」です。この場合も2つの条件を満たしているので3%+3%の値引きで6%の値引きとなり、該当するのは「ウ」だけになります。

正解は、「ウ」です。