[第30回]国家試験解説[AP令和5年春]

応用情報技術者試験 令和5年春期 問53

過去のプロジェクトの開発実績に基づいて構築した作業配分モデルがある。システム要件定義からシステム内部設計までをモデルどおりに228日で完了し,プログラム開発を開始した。現在,200本のプログラムのうち100本のプログラムの開発を完了し,残り100本は未着手の状況である。プログラム開発以降もモデルどおりに進捗すると仮定するとき,プロジェクト全体の完了まで,あと何日掛かるか。ここで,各プログラムの開発に掛かる工数及び期間は,全てのプログラムで同一であるものとする。

ア:140  イ:150  ウ:161  エ:172

出典 IPA公開[過去問題]:https://www.ipa.go.jp/shiken/mondai-kaiotu/ps6vr70000010d6y-att/2023r05h_ap_am_qs.pdf

「システム要件定義からシステム内部設計までをモデルどおりに228日で完了」とあるので、それぞれの期間比合計を計算すると「0.25 + 0.21 + 0.11 = 0.57」となります。この0.57が228日に相当しますので、そこから今回のプログジェクト開発全体の日数を次のように計算することができます。

  全体日数 ✕ 0.57 = 228日
  全体日数 = 228日 ÷ 0.57
  全体日数 = 400日

問題文には「現在、200本のプログラムのうち100本のプログラムの開発を完了し、残り100本は未着手の状況である。」とあることから、プログラム開発(期間比0.11)の半分である0.055が完了し、0.055が未完了とわかります。つまり未完了の期間比を合計すると「0.055 + 0.11+ 0.21 = 0.375」となります。

全体日数が400日ですので、このうち0.375が未完了日数の割合となるので、400日 ✕ 0.375 = 150日となります。

※今回のようなプロジェクト日数を求める問題は数字が変わっているなど他のパターンが多数ありますので計算の仕方をしっかり押さえていって下さい。

正解は、「イ:150」です。