[第65回]国家試験解説[AP令和4年秋]

応用情報技術者試験 令和4年秋期 問46

仕様書やソースコードといった成果物について,作成者を含めた複数人で,記述されたシステムやソフトウェアの振る舞いを机上でシミュレートして,問題点を発見する手法はどれか。

ア:ウォークスルー

イ:サンドイッチテスト

ウ:トップダウンテスト

エ:並行シミュレーション

出典 IPA公開[過去問題]:https://www.ipa.go.jp/shiken/mondai-kaiotu/gmcbt80000008smf-att/2022r04a_ap_am_qs.pdf

ウォークスルーとは

プロジェクトメンバ全員から仕様や構成などの問題点を探したり、解決策を議論することです。

トップダウンテスト

1つの大きなプログラムを分割して作った小さなプログラム(機能ごとに作ったプログラムなど)を結合して行く際に、上位モジュールから結合して意図(仕様)通りに動作するかテストしていく方式です。

テストの際、上位モジュールから下位モジュールを呼び出すのですが、テスト実施時に下位モジュールが完成していない場合があります。その場合は仮のモジュール(スタブ)を用意してテストを実施します。下位モジュールが完成したらスタブと置き換えます。

サンドイッチテスト

作ったモジュール同士を結合させて上位モジュールからテストするトップダウンテスト方式と、下位モジュールからテストするボトムアップテスト方式を並行して行う方式です。

並行シミュレーション

監査方法の1つで、監査人が用意した検証用のプログラムと監査対象のプログラムに同じデータを入力した場合の実行結果を比較する方法です。

正解は、「ア:ウォークスルー」です。