応用情報技術者試験 令和4年秋期 問63
エンタープライズアーキテクチャ(EA)を説明したものはどれか。
ア:オブジェクト指向設計を支援する様々な手法を統一して標準化したものであり,クラス図などの構造図と,ユースケース図などの振る舞い図によって,システムの分析や設計を行うものである。
イ:概念データモデルを,エンティティとリレーションシップとで表現することによって,データ構造やデータ項目間の関係を明らかにするものである。
ウ:各業務と情報システムを,ビジネスアーキテクチャ,データアーキテクチャ,アプリケーションアーキテクチャ,テクノロジアーキテクチャの四つの体系で分析し,全体最適化の観点から見直すものである。
エ:企業のビジネスプロセスを,データフロー,プロセス,ファイル,データ源泉/データ吸収の四つの基本要素で抽象化して表現するものである。
出典 IPA公開[過去問題]:https://www.ipa.go.jp/shiken/mondai-kaiotu/gmcbt80000008smf-att/2022r04a_ap_am_qs.pdf
エンタープライズアーキテクチャ(EA)とは
企業などの組織にある業務手順や資源配置、使用している情報システムの標準化、全体最適化などを進めていくことで効率の良い組織にするための設計手法です。
EAでは4つの体系があります。
ビジネス・アーキテクチャ:業務分析や業務パターンの認識を行います。
データ・アーキテクチャ:業務システムで使うデータの標準化を行います。
アプリケーション・アーキテクチャ:組織全体で使う業務モデルと実際の個別業務との差を埋めます。
テクノロジ・アーキテクチャ:組織で使用するIT基盤の設計、アプリケーションやソフトウェアの品質などを行います。
正解は、「ウ:各業務と情報システムを,ビジネスアーキテクチャ,データアーキテクチャ,アプリケーションアーキテクチャ,テクノロジアーキテクチャの四つの体系で分析し,全体最適化の観点から見直すものである。」です。
※エンタープライズ・アーキテクチャは「EA」とも略され、国家試験の問題ではEA自体に関することや、4つのアーキテクチャの組み合わせ、各アーキテクチャに関すること、などが出題されます。それほど目新しい出題の仕方はされないことが多いので過去問に出てる範囲で構いませんのでしっかり抑えておきましょう。