[第6回]国家試験解説[AP令和5年秋]

応用情報技術者試験 令和5年秋期 問80

図は,企業と労働者の関係を表している。企業Bと労働者Cの関係を表す記述として正しいものはどれか。

ア:”契約”が請負契約で,企業Aが受託者,企業Bが委託者であるとき,企業Bと労働者Cとの間には,指揮命令関係が生じる。

イ:”契約”が出向にかかわる契約で,企業Aが企業Bに労働者Cを出向させたとき,企業Bと労働者Cとの間には指揮命令関係が生じる。

ウ:”契約”が労働者派遣契約で,企業Aが派遣元,企業Bが派遣先であるとき,企業Bと労働者Cの間にも,雇用関係が生じる。

エ:”契約”が労働者派遣契約で,企業Aが派遣元,企業Bが派遣先であるとき,企業Bに労働者Cが出向しているといえる。

出典 IPA公開[過去問題]:https://www.ipa.go.jp/shiken/mondai-kaiotu/ps6vr70000010d6y-att/2023r05a_ap_am_qs.pdf

請負契約とは

業務の完遂を目的とした契約です。原則として依頼された業務を完遂すれば良いので、完遂方法や完遂のために必要な人材の確保などは受託側が決めることができます。例えば1万枚のチラシのポスティング作業を1万円の請負契約で受託したとします。受託側は1万枚のポスティングさえ完遂すればいいので、1人でやろうが、1万人を雇って行おうが自由にできます。他にもプログラミングなどの請負契約の場合は特に委託側で作業を行わなければならないということはありません(※もちろん作業のしやすさから委託側が作業場となることはあります)。

このように請負契約の場合は完遂方法などは受託側が決めれますので委託側は指揮命令を出すことができません。

A社からB社にされる企業間での請負契約の場合、B社内で実際の作業者が数名集められます。実作業者はB社と雇用契約を結んでおり、B社内のリーダーの指示に従って作業を行います。

労働者派遣契約とは

業務の人材不足解消を目的とした契約です。原則として自社業務で人手不足が発生しているのでサポートするのが仕事になります。そのため、派遣された労働者は委託側が作業場所となり、委託側の指示に従って業務を行います。

A社からB社にされる企業間での労働者契約の場合、B社に在籍している社員をA社へと派遣させます。が、派遣されたB社社員はあくまでもB社の社員として派遣されているので労働契約はB社と結んでいます。しかし、作業場所はA社なのでA社の担当者からの指示に従って業務を行います。

出向とは

元の所属企業での契約状態や立場をそのままにして他の会社で業務を行う契約です。主に子会社やグループ会社、関連企業などに出向することが多くあります。A社社員が子会社であるB社に出向した場合、雇用契約やA社内の立場などはそのままです。ただ、実際に業務を行うのはB社なので指揮命令権は出向先企業であるB社が持ちます。その点では労働者派遣と似ています。

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