[第7回]国家試験解説[AP令和5年秋]

応用情報技術者試験 令和5年秋期 問53

プロジェクトのスケジュールを短縮したい。当初の計画は図1のとおりである。作業Eを作業E1,E2,E3に分けて,図2のように計画を変更すると,スケジュールは全体で何日短縮できるか。

ア:1    イ:2    ウ:3    エ:4

出典 IPA公開[過去問題]:https://www.ipa.go.jp/shiken/mondai-kaiotu/ps6vr70000010d6y-att/2023r05a_ap_am_qs.pdf

アローダイヤグラムの問題は多くのバリエーションがあります。問題に限らずまずはクリティカルパスまで求める癖をつけておくとほとんどのパターンに対処できます。

まずは図1のクリティカルパスを求めると下図のようになります。[A-B-E-H-I:28日]

次に図2のクリティカルパスを求めると下図のようになります。※点線のダミー作業は0日で計算します。[A-B-D-G:27日]

図1と図2を見比べるとプロジェクト完了まで必要な日数差はたった1日です。

正解は「ア:1」となります。

アローダイヤグラムはプロジェクトのスケジュールを組むためには必要なものですのでぜひともご自身で作れるようにしておくことをおすすめします。また、アローダイヤグラムのような考え方や管理方法は開発場面だけではなく、日々の業務スケジュール(特に一人で複数案件抱えていらっしゃる方)や学校の課題などにも応用できます。