[第40回]国家試験解説[AP令和5年春]

応用情報技術者試験 令和5年春期 問54

プロジェクトのリスクマネジメントにおける,リスクの特定に使用する技法の一つであるデルファイ法の説明はどれか。

ア:確率分布を使用したシミュレーションを行う。

イ:過去の情報や知識を基にして,あらかじめ想定されるリスクをチェックリストにまとめておき,チェックリストと照らし合わせることによってリスクを識別する。

ウ:何人かが集まって,他人のアイディアを批判することなく,自由に多くのアイディアを出し合う。

エ:複数の専門家から得られた見解を要約して再配布し,再度見解を求めることを何度か繰り返して収束させる。

出典 IPA公開[過去問題]:https://www.ipa.go.jp/shiken/mondai-kaiotu/ps6vr70000010d6y-att/2023r05h_ap_am_qs.pdf

デルファイ法とは

集団の意見や知見を集約し、統一的な見解を得る手法の1つです。

ある事柄について、その分野の専門家や有識者から意見を求め、出た意見を集団に公開し、出た意見に対して更に意見(フィードバック)を求めるのを何度か繰り返して精度を上げていきます。

正解は、「エ:複数の専門家から得られた見解を要約して、再度見解を求めることを何度か繰り返して収束させる。」です。

ただ、基本情報技術者試験や応用情報技術者試験などでデルファイ法の問題が出た場合、必ずと言っていいほど選択肢の中に「複数の専門家」や「専門家」という単語が出てきます。

「デルファイ法=専門家」と紐づけて覚えると良いでしょう。

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